立命館大学経営学研究科に在学中の金惠眞です。
まずお礼を申し上げたいと思います。ロータリアンの方々のお陰で勉学に励み自分の生活を忠実に過ごせることが出来ました。本当に有難う御座います。米山奨学生に選ばれたことは一生良い思い出になると思います。また、皆様のお陰でよい環境で勉強ができることは自分の将来をさらに開いてくれたと思います。この気持ちは米山奨学生全員の気持ちだと思います。
日本に留学しようと決めた理由は、韓国と最も近い国であり、優れた日本の経営方式を研究しようと思ったからです。また、「韓国は日本より30年遅い」と言いますが今の日本にある現象はいずれ韓国にも起こりうると思います。
経営というと皆「アメリカに留学するべきではないか」と言われますが、経営には地理や文化、国民性などが影響を与えると思います。アメリカの文化よりは日本の文化が韓国と近く、アジアでは日本の経営方式が規範になるのではないかと思います。経営の中でも様々な分野があり、私はロジスティクスを専攻して日本の3PLを研究しています。
丸山さんが私より3PLに詳しいので丸山さんの前で3PLを語ることは恥ずかしいと思いますが、簡単に3PLというとThird Party Logistics のことで以前は大手会社が原材料の調達から生産、梱包、保管して消費者に届くまで自社が行いましたが、それをアウトソ−シングするようになり、物流機能全般を受け負う会社のことです。
ロジスティクスを専攻した理由は、必要なものを必要な時に運搬させることは大事だと思うからです。また、世界がますます近くになっていくことにより、運搬の機能はさらに重視されるでしょう。いくら技術が進歩しても運ぶ機能だけは変わらないと思います。それで現在の日本の経営方式、特に物流関係を研究したいと思い日本に留学をしようと思いました。
それで4年半前に日本に来て、まず日本語学校で1年間日本語を勉強しました。その後立命館大学に入学し3年で大学を卒業して、今年大学院に入ることができました。他学生より年が10歳上であると言うことが始めは恥ずかしいと思いましたが、今は皆と友達になり日本人学生や中国人など留学生とよい友達関係を作り、異文化などお互いに教えるなど、よい友達を作ることができました。また、私が日本に留学したため体験できることや素晴らしい方々と出会うことができて本当に嬉しいと思っております。
今日のSpeechでは私が日本に来てから感じたこと、カルチャーショックをお話したいと思います。
韓国と日本は地理的にも最も近く、歴史的にも相互的に色々影響を与え合ってきました。そのため、韓国と日本の文化には似たところが多いです。それは私が日本に来た理由にもなっています。来日した時、日本の印象は町並みや雰囲気が韓国と似ていたため親しみがあるということでした。しかし、今まで4年半、日本で住む中で、日本文化には韓国にはないものがあることに気がつきました。似ていることが多いと思いましたが違う点も多いです。その中で、私が最も驚いたことを3つ上げてみたいです。
まず、1番目にキモノです。チマ・ジョコリと言われている韓国の伝統服である韓服には余裕の美学があるとしたら、日本のキモノには不便性の美学があるとみえました。皆様も見たことがあると考えますが、韓服は上下が離れており、スカートの幅が広くて動きやすいです。しかし、キモノは幅が狭く、大きく歩くことができません。キモノを着ている様子を見ると女性はキモノの中に閉じ込められているように見えます。
しかし、このような不便さにもかかわらず、日本の若者を見ると、正月やお盆だけでなく、夏のお祭りの時でも浴衣をよく着ています。伝統の服を若者がよく着ることに驚きました。 韓服もキモノに負けないすばらしい服であり、結婚しているかどうか、そして女の年によってチマ・ジョコリの色が変わるなど、様々な特徴や魅力がありますが、日本ほど広く着られている服ではありません。韓国にもお盆やお正月がありますが、韓服を着る人は本当に少ないです。
一方、日本では昔からのキモノの文化が続いており、本当に羨ましいと思いました。ある日、日本人友達にこのような話をすると、「若者は浴衣をファッションの一つと思って着ている」と言いました。また、「商売人が浴衣を若者に合わせてきれいに作り、上手に販売しているから、多くの若者が浴衣を着ている」と言いました。商売の目的にせよ何にせよキモノや浴衣という伝統の服を着る若者が多いことは羨ましいと思います。伝統の服を商売に利用する考え方や方法、またそれをよく着ることは韓国が日本の若者に学ぶものだと思いました。
2番目に、通学途中の電車の様子です。電車には優先席があります。韓国では電車の中にどれだけ人が多くても、優先席に若者たちは座りません。これは、朝鮮時代から大事にしてきた儒教思想によったものであり、中国から韓国に伝えられてきました。しかし、日本の電車では白髪のお爺さんやお婆さんが隣に立っていっても、音楽を聞いたり寝たりしながら、知らない顔をしている若者が多いです。これが日本のエチケットか、最近の若者の文化なのか、分からないです。みなさんはマナーではなく、エチケットだと聞いて唖然としたかも知れませんが、エチケットと思ったことには理由があります。
以前、私がお婆さんに席を譲ったことがあります。でもお婆さんの顔はあまりうれしそうではなかったです。後で友人に聞いてみると、日本のお婆さんの中では「席を譲ってもらうくらい自分が年寄りではない」と考える人が多いと説明してくれました。その話を聞いた後、席を譲らない日本の若者が正しいのか、正しくないのか分からなくなりました。もう一つ付け加えると、席を譲ったときお婆さんは「すみません。」と言いました。それは「有難う」ではないでしょうか。お婆さんは何も悪いことをしてないのに、なぜ「すみません」と私に誤るのか分かりませんでした。
ビジネス倫理という授業中、倫理について討論することがあり、各国の優先席について皆と話すことがありました。ある留学生は自国には優先席がないと言いました。バスや乗り物の中にある全ての席は優先席であるため、特に優先席であると決める必要はないと言いました。これを皆様はどうおもいますか。
3番目に、奈良の正倉院展を見に行ったときのことです。私は授業の一貫として見に行きましたが、多くの日本の人々が観覧に来ることを見て不思議だと思いました。客をみると、子供から年寄り方まで幅広く、中には若いカップルも多かったです。これが日本人の愛国心なのだろうか、自国の文化を大事にすることか、驚きました。入場金は1000円で、他の入場料よりは若干高いと思います。中に入って見ると韓国の昔のものとあまり違うことはなかったです。ただの昔の生活品物の展覧会であると思いました。これを1000円も払い、長い列を並んで見に来る人々が多かったのです。
韓国でこのような展示会に人が混むということはあまりない光景です。特に若者が博物館に見学することは余りなく、見学するとしても学校での修学旅行程度です。韓国人友達に聞いてみると皆「韓国にこのような展示会があってもわざわざ見に行かない。」と言いました。率直に私も韓国では見に行かないと思います。60年に一回展示するとはいえ見たい気持ちはあまりないです。しかし、日本では違いました。若いカップルが着物を着て来ることや家族一緒にみに来る姿は印象に残ります。このように自分の国の文化を大事に考え、今後も続いて行こうとする日本人の考え方は韓国の人々特に若者にも学んでほしいと思いました。
3つの例だけではなく、私が日本に来てから、韓国と日本の違いを感じたことは多いです。一見みると、韓国と日本は似たようにみえるが異なるところも多いです。日本で住めば住むほど、そのような文化の差はさらにみえてきます。一国の文化や習慣には良し悪しであると判断することはできないと思います。ただ、両国が互いに良いものは素直に受け入れ、相互発展して行くことが最も大事ではないかと思います。
最後になりますが、一言だけ挙げて終わらせたいと思います。西岡さんをはじめロータリアンの方々が私のお父さんのような印象で、私に新しいお父さんが出来た感じで、感謝しております。初めは例会に参加することにすごく緊張しました。今は緊張感より、ロータリアンの方々とたくさんお話をしてみたいです。が、またどう話をすると良いか迷うことが多いです。礼儀正しく話しや行動をしたいと思いますが、もし私が失礼をするのではないかと考えてしまい何も言えない時があります。しかし、例会に参加するといつも笑顔で話しをかけて下さって本当に有難う御座います。
今年は日本に来てから感じたことをspeechしましたが、来年は1年半の研究結果や生活の良い結果を報告することができるように、がんばりたいと思います。何どうぞ宜しくお願いいたします。ご清聴有難う御座いました。
|